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高難度業務取り扱い実務家という選択肢

早いもので、私も行政書士として独立して、もう14年目になります。開業当時の2003年というのは、士業にとって競争が始まった時代でした。報酬は完全に自由化され、ただ看板を出していれば稼げた時代は過ぎ去り、営業・マーケティングを実施した事務所が大きく伸びた時代です。背景にはインターネットの爆発的な普及もあり、競争は激化していきました。

天才塾が生まれたのは、そんな時代です。とにかくマーケティングを仕掛ければ、売上が伸びる。今となれば非常に単純な時期だったとも言えます。ところが、それから10年。また士業を取り巻く環境は変わってきます。

それが、行き過ぎた価格競争とクラウドサービスの台頭です。商品差別化できない業務や顧問の価格を必要以上に下げ、「ただマーケティングを仕掛けるだけ」では、売上が伸びない時代となり、またマネーフォワードやfreee、smartHRに代表されるようなクラウドサービスによって、給与計算や記帳代行のような単純業務を取ることが徐々に難しくなっていったのです。仮に取れたとしても、過去の相場の10分の1。そんなことが現実に起きているのです。

では、現在大きく売上を伸ばしている事務所はどんな戦略を取っているかというと、結論から言えば次の3つになります。

1.大量広告投下型の大規模志向事務所
2.法律業務を「超えた」コンサルタント型事務所
3.高難度業務取り扱い可能な法律的コンサルタント事務所

1の説明は不要でしょう。普通の業務や顧問を低価格でとにかく広告で取っていく経営戦略です。いくらAIの時代と言われたとしても、面倒で誰かに任せてしまいたい(それもできるだけ安く)という人は、一定層存在します。ですから、一応可能な形態です。ただ、利益率は下がる一方ですし、その上最低賃金の上昇率を見れば、説明するまでもなく人件費は今後上がり続けます。そのため、今後この戦略は疲弊しやすい経営戦略だと言えます。

2は、経営、販促や組織等、法律に関係しないスキルと能力で報酬を取るスタイルです。士業の看板は持っていたとしても、実質的には法律以外の能力で勝負するタイプといえ、経営コンサルタント、組織コンサルタントと呼ばれることが多い人たち。私もどちらかと言えば、ここに入ります。

最後の3。これが今、目指すべき士業の理想像です。高難度と呼ばれる業務を取り扱えるようになれば、報酬額を限りなく高めていくことができます。営業やマーケティングもこのレベルになれば、不要になります。
とはいえ、クライアントがゼロの場合は、実務能力だけを高めても意味がありません。やはり、原点はマーケティングなのです。

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